JR芦屋駅下車すぐ、【ならばやし内科・呼吸器内科クリニック】です。モンテメール西館5階。様々な年齢の方に幅広く対応いたします。一般内科の診療含めて呼吸器内科(喘息,肺炎,気管支炎,睡眠時無呼吸外来)も診療しております。禁煙外来,訪問診療なども対応しておりますのでご相談ください。

呼吸器内科の病気

呼吸器内科の病気について

気管支喘息(ぜんそく)

気管支喘息(喘息)は空気の通り道(気道)に炎症が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。
発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります(喘息発作 ぜんそくほっさ と呼びます)。夜間や早朝に出やすいのが特徴です。このような症状を繰り返していれば、喘息の可能性があります。呼吸機能検査で気道の空気の流れが悪くなっていないかどうか調べます。また、吐いた息の中の一酸化窒素(NO)濃度などを測定して気道の炎症がないかどうか、血液検査でアレルギー体質かどうかなども検査します。そして炎症が続くと気道が固く狭くなり元に戻らなくなりますので、治療によって症状をおさえることが困難になります。したがって、日頃から炎症をおさえる薬を使って発作を予防しなければなりません。その主役は吸入ステロイド薬です。適切に使用すれば副作用は少なく安全です。喘息の重症度に応じてその量を調整したり、他の薬を追加したりします。

妊娠中の喘息に関し、喘息症状のみでコントロールした場合とFENO(呼気NO検査)を使用してコントロールした場合でのダブルブラインド試験にて、呼気NO使用群で妊娠中の喘息増悪率が50%低下し、QOL改善、新生児の入院率減少が報告されています
(Powell H et al; Lancet ,2011).

縦軸が増悪回数 緑が症状のみでのコントロール、赤が呼気NO検査使用した群です。気管支喘息 グラフ

抗体療法

すべての薬剤を使用しても喘息がコントロールできない場合、オマリズマブ、メボリズマブ、ベンラリズマブなどの注射薬での抗体療法があります。8年前にIgE抗体療法であるオマリズマブが登場し、現在はIL5抗体製剤であるメボリズマブ・ベンラリズマブが使用できるようになりました。特にベンラリズマブ(商品名 ファセンラ)はプレフィルドシリンジなので、投与がしやすくなっています。問題は、かなり高価であるということです。
すべての投薬(吸入ステロイド+長時間作用型β刺激薬+抗アレルギー薬 など)をうけていてもコントロールできない喘息があり、抗体療法を希望される方は当院にご相談ください。

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COPD

慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、いままで、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。 最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。タバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症がおきて、せきやたんが出たり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下します。また、気管支が枝分かれした奥にあるぶどうの房状の小さな袋である肺胞(はいほう)が破壊されて、肺気腫という状態になると、酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下します。COPDではこれらの変化が併存していると考えられており、治療によっても元に戻ることはありません。
歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性のせきやたんが特徴的な症状です。ぜんそくの様な症状を合併する場合もあります。
確定診断には呼吸機能検査が必要です。
喫煙を続けると呼吸機能の悪化が加速してしまいますので、禁煙が治療の基本となります。増悪をさけるためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が勧められます。薬物療法の中心は吸入の気管支拡張薬です。低酸素血症が進行してしまった場合には在宅酸素療法が導入されます。さらに呼吸不全が進行した場合は、小型の人工呼吸器とマスクを用いて呼吸を助ける換気補助療法が行われることもあります。

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咳喘息

この病気と喘息との違いは、咳喘息では「ゼーゼー・ヒューヒュー、息苦しさ」といった症状がなく、文字通り咳が唯一の症状です。治療には喘息と同じように吸入ステロイド薬が使われます。咳喘息の約30%が喘息に移行しますので、定期治療が必要です。

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気管支炎

急性気管支炎の多くは、かぜ症候群での上気道の急性炎症が連続する気管から気管支へと波及することで発症します。
急性上気道炎が気管から気管支まで波及し、せきやたんを伴うようになったものを急性気管支炎と診断するため、その頻度は極めて高いとされています。
原因微生物としては、かぜ症候群と同様にウイルスによるものが多いといわれています。一部では、ウイルス感染に引き続いて、二次性の細菌感染が起こる場合もあります。
主症状としてはせき、たん(膿性のこともあり)があげられます。発熱、食欲不振、全身倦怠感といった全身症状を伴うことや前胸部不快感を伴うこともあります。
主にせき、たんといった臨床症状から診断します。発熱を伴うことも多いですが、一般には身体所見に乏しく、軽症なことが多いです。しかし、発熱などの自覚症状が長引く場合には、肺炎の合併を鑑別する必要があるため、胸部エックス線画像もしくは胸部CTで影の出現がないことを確認する必要があります。細菌による二次感染を伴うとたんの量が増加し、性状も膿性となってきます。
原因菌の多くはウイルスであることから、インフルエンザを除いて病原体に特異的な治療薬はありません。このため、安静、水分栄養補給などの対症療法が中心になります。
細菌感染が疑われた場合は、 適宜、抗菌薬を使用します。

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肺炎

肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して、肺に炎症を起こす病気です。平成26年の厚生労働省の統計によると、わが国における肺炎による死亡数は、悪性新生物、心疾患に続く第3位となっています。せき、たん、息切れ、胸の痛み、発熱などの症状がみられます。疲れやすい、発汗、頭痛、吐き気、筋肉の痛み、さらには、お腹の痛みや下痢といった症状がみられることもあります。高齢な人では、肺炎を起しても、このような症状をはっきりと示さないことがあります。
診察所見、胸部エックス線画像、血液検査で診断します。肺炎と診断した場合には、さらに原因微生物を調べる検査を追加します。鼻やのどの奥をこすりとったり、たんや尿を出してもらい、原因微生物を調べます。
病原微生物に対する抗菌薬で治療します。軽症であれば、抗菌薬を飲んでもらい、外来への通院で治療します。年齢や呼吸状態などから重症と判断した場合には、入院にて、抗菌薬を注射します。普段から栄養の保持に心掛け、よく体を動かし、禁煙に努めることと、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種しておくことが、肺炎予防につながります。

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肺MAC症などの肺非結核性抗酸菌症

結核菌以外の抗酸菌が肺に感染して起こる病気です。非結核性抗酸菌は土や水などの環境中にいる菌で、結核菌とは異なり人から人には感染しません。菌の種類は150種類以上ありますが、非結核性肺抗酸菌症の80%がMAC菌で、次に多いカンサシ菌が10%です。 女性にやや多く、年間約8,000人が発症します。肺結核が年々減少しているのに対して非結核性肺抗酸菌症は増加しています。
症状がなく、検診の胸部エックス線検査などで発見されることもしばしばあります。
せき、たん、血たん、だるさ、発熱、寝汗、体重減少などが出ることもあります。 
胸部エックス線検査、胸部CT検査で特徴的な影を見つけます。たんを調べ、培養で菌があれば診断になりますが、結果が出るまでに6週間程度かかることがあります。たんから2回以上同じ菌が出ることが診断に必要です。たんが出ない場合は気管支鏡検査を行い、検体の培養を行います。
非結核性肺抗酸菌症のうちMAC菌が原因と診断されて、症状や肺の影が悪化してくる場合には薬による治療を行います。 菌が完全に消えることはまれであり、治療終了後も再発しないか定期的に胸部エックス線検査をします。再発すれば治療を再開します。

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肺癌

がんの中で最も死亡数が多い病気です。また、5年生存率も20%強で、肝がんと並んで治療が難しいとされています。肺がんの原因の70%はタバコですが、その他に受動喫煙、環境、食生活、放射線、薬品が挙げられます。タバコには約60種類の発がん物質が含まれており、肺や気管支が繰り返し発がん物質にさらされることにより細胞に遺伝子変異が起こり、この遺伝子変異が積み重なるとがんになります
肺がんに特徴的な症状はありません。肺がんの種類、発生部位、進行度によって症状は異なります。せき、たん、倦怠感(だるさ)、体重減少、胸痛などさまざまですが、これらの症状はほかの呼吸器の病気でもみられます。一方、血痰は肺がんの可能性が高く、速やかに専門病院受診をお勧めします。日本人で最も多いのは無症状で、検診や、他の病気で胸部エックス線やCTを撮ったときに偶然発見される場合です。

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癌性疼痛

現在では、緩和ケアは診断のときからはじまるといわれています。痛みがあると日常生活が困難になります。癌による疼痛にたいし、はじめは一般の鎮痛剤からはじまり、医療用麻薬であるオキシコドン、モルヒネ、フェンタニルなどがあります。住み慣れた家で過ごしたい癌患者さんに、飲み薬や貼り薬での医療用麻薬の処方を含めた痛みのコントロールを施行します。

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慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法、NPPV療法

COPDや間質性肺炎、肺癌で低酸素になっている方に、在宅酸素療法を施行いたします。家に、小型の冷蔵庫ほどの大きさの酸素を発生する機械を設置、移動用には酸素ボンベを使用します。
最近は、少ない流量なら移動できるタイプの機械も出てきました。
在宅酸素療法施行の場合は必ず月に1回の診察が必要となっております。
また、肺結核後遺症による呼吸不全やCOPDによる場合は、酸素を投与しただけでは二酸化炭素濃度が上昇してしまう場合があります。そのような方には、非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を施行します。これは、気管切開することなくマスクを介して換気する方法で、継続的な補助換気を行います。マスクを介してするため、つけ外しができます。たとえば、夜間だけ装着し、昼間は在宅酸素療法のみにする、ということも可能です。状態により、最適な方法を検討します。

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サルコイドーシス

肉芽腫と呼ばれる結節が全身に出現する原因不明の病気です。病気の起こる部位は人によってまちまちですが、胸部(肺門・縦隔)のリンパ節や肺、眼、皮膚に多くみられます。特に目のブドウ膜炎で発見されることが多いです。そのほか頻度は少ないですが心臓や筋肉、肝臓、神経、腎臓など全身のどの臓器にも病変が出現することがあります。
サルコイドーシスは厚生労働省の指定難病の1つであり、重症度III、IVの場合には医療費助成が受けられます。
症状は臓器によって異なり、眼では霧視(霧がかかったようにぼんやり見える)、羞明(まぶしい)、飛蚊症(ちらちら視野に小さいものが移動する)などが出現します。皮膚では皮疹が、肺ではせき、呼吸困難などが出現することがありますが、約30~40%の患者さんは自覚症状に乏しく健康診断で発見されています。不整脈は致命的となることがありますので、心電図検査は必須です。
日本人ではサルコイドーシスが進行して生命にかかわることは極めてまれで、約6、7割の患者さんは自然に良くなります。眼や皮膚の症状に対してステロイド点眼や軟膏を使うことはありますが、多くの症例ではまず経過を観察します。肺や心臓、神経、腎臓、眼などの臓器で生命や生活の質(QOL)低下にかかわるような異常が生じた場合には、副腎皮質ステロイドの全身投与が必要になることもあります。
症状がなくても1年に1~2回は定期検査を受けて下さい。また、動悸や息切れなどを自覚された際はお早めに医療機関を受診してください。

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間質性肺炎

肺は肺胞というブドウの房状の小さな袋がたくさん集まってできています。間質性肺炎は、肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、壁が厚く硬くなるため(線維化)、酸素を取り込みにくくなる病気です。間質性肺炎の原因は様々ですが、原因不明のものを特発性間質性肺炎(IIPs)と総称します。 IIPsのなかでは特発性肺線維症(IPF)が80~90%と最も多く、次いで特発性非特異性間質性肺炎が5~10%、特発性器質化肺炎が1~2%程度です。また、関節リウマチなどの膠原病に伴って出現する場合があり、採血などで膠原病がないか調べる必要があります。IPFは50歳以上の男性に多く、ほとんどが喫煙者であることから、喫煙が「危険因子」であると考えられています。
初期には無症状のことが多く、病状がある程度進行してくると動いた時の息切れや痰を伴わないせきを自覚します。
問診、身体診察に加えて、胸部エックス線や胸部CT、呼吸機能検査、運動時の血液中の酸素の量の低下の割合などから病状を評価し、病型の分類を推測します。気管支鏡検査により肺胞の洗浄検査等を行うこともあります。
病状がある程度進行したIPFでは、抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)により病気の進行を緩やかにできる場合がありますが、効果には個人差があります。その他の病型のIIPsでは、多くの場合ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)や免疫抑制剤が適応となります。病気が進行すると呼吸不全となり酸素吸入が必要になることもあります。
風邪などをきっかけとして急激に病状が悪化することがあります(急性増悪)。致命的になることも多く、このようなことを防ぐために、日常の手洗い、うがいを徹底するとともに、肺炎やインフルエンザのワクチンを受けておくことが推奨されます。
IPFは一般的には徐々に肺の線維化が進行していく病気で、平均生存期間はわが国の報告では初診時から61~69ヶ月とされていますが、病状の経過は患者さんによって様々です。特発性非特異性間質性肺炎や特発性器質化肺炎は一般に治療がよく効きますが、中には徐々に悪化していく場合もあります。
#当院でピルフェニドン、ニンテダニブを用いた治療も可能ですが、場合により、まず気管支鏡検査をおすすめすることがあります。この治療も高額であることが課題になっております。

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